アナリティクスシリーズ


Abstract

“アナリティクスシリーズ”は、「空間アナリティクス」と「3Dアナリティクス」の作品から、共通する考えをもった方法論で制作するシリーズである。
インターネットが世の中に浸透し、見ず知らずのうちに情報・データに関わる事が多くなった。これはデジタル上の広告や自動車・空調などに利用されるAI技術の登場によって、日常的な経験の背景にある要因の認知を日々難しくしているように感じられる。日常生活に広がる情報やデータは、高性能な機器によってこれからも広がりを続けるだろうが、人間が受容できる情報量に限界があることは既に明らかである。
本作品は形の元が異なる二つの立体を起点に、人が受容する情報と機器が取得できる情報の差分を形から見出し、それを情報と物理を横断する際の歪みとして提示する。実態のない情報が浸透しそれ自体の認知がほぼ不可能である現代において、本作品は物理的な肉体を持った人として生き抜くための態度である。