fig.1 作品写真
Abstract
本作品は、生体的な形状である人の手を3Dスキャンし、デジタルデータに変換した後に現実とは異なるスケールに拡大、次に「空間アナリティクス」の手法のもと、再度物理的に出力した彫刻作品である。
生体的な形状はスケールや形状の編集をするのは難しい。しかしそれらを形状を数値化することで編集が可能である。
3Dスキャンによるデジタルデータ化によって編集可能にし、デジタル上で5倍のサイズにスケールアップした。
高さ1200mmの手をデジタル空間上で制作したのちに、それをもう一度「空間アナリティクス」を用いて、物理的に出力する。
本作品では3Dスキャンによるデジタル化と、空間アナリティクスによる物理化の2回の変換を行なっている。
それにより、気軽な編集が可能なデジタル化と、機器が取得する膨大なデータと人が受容できるデータの差をを制作工程の中で示しており、。
物理→デジタル→物理と空間を変換する中で、どうしても形状を維持することが難しい状況を作り出し彫刻作品として制作した。
fig.2 3Dスキャンデータ
fig.3 データの変換
fig.4 作品写真2