建築とは一般的に、建物を建てること、増築すること、改築することとされているが、『スケートボーディング・空間・都市』で建築史家イアン・ボーデンは、社会学者アンリ・ルフェーブルによる『空間の生産』より、「建築はそれ自体が空間なのであるのではなく、空間を見るための方法にすぎない」という問いかけを引用している。
つまり、「建物を建てること」としての建築とは、空間を創る一つの方法であり、「空間の生産」も一つの建築なのである。
よって、現代で一般的とされている建築の概念に対して、現代における新たな概念としての建築の概念を構築する。