Abstract
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)の主催で、東京ミッドタウンデザインハブにて実施された「もうひとつの表示」という展覧会に参加した際に制作した作品である。カリグラムや音響詩などのグラフィックデザインの文脈を背景に、音を支持体としてグラフィックを表示する作品制作を行なった。カリグラムや音響詩、マリネッティのZang tumb tumbなど、グラフィックデザインにおける音響との関係性については、共同制作を行なった永原康史さんに主導いただき、私は作品の制作全般を担当した。空間を再構成する上で、MoMA.orgに掲載されているWords in Freedom: Futurism at 100にてダウンロードできるマリネッティの朗読La Battaglia Di Adrianopoliの音声を用いた。音を支持体に朗読のテキストを既存の空間に浮かぶように表示するため、ARによる3Dテキストの表示とし、音の動きに合わせてタイポグラフィが表示されていくように制作した。